ヨガ哲学③asteya


今日はasteyaをご紹介します。
asteya アスティヤと読みます。
意味は不盗です。

人の物を盗まないというのは当たり前ですが、
他人の時間、楽しみ、学びを盗まないという事にも繋がってきます。


私は3歳の子供がいますが、
結構これをやっちゃっているかもしれません。

時間に間に合わないのにゆっくり歩く息子、
雲の流れを観察したり、
虫や葉っぱを観察して楽しんでいる。

散歩も立派な学びなんですが、
こっちは急いでいる。

思わず『早くして』って言いたくなりますが、
これはasteyaなのかもしれません…


会社の部下、
自分よりも年下だったりしますよね。
どんどん教えて早く仕事を一人前に出来るようになってもらいたい、

けれど彼らは彼らなりの学びのペースがある、
会社だと難しいかもしれませんが、
あれやこれやと指図するよりも
余裕がある時は気付かせてあげる、
自分で学ばせてあげる時間が必要なのかもしれません。


asteyaは他者を信頼する事に繋がると感じます。

他者の力を信じて、余計なところまで踏み込まない。

それは自分にも備わっているパワーを信じる事に繋がっています。

子供も部下も友達も親もパートナーも
助けてあげなきゃいけない可哀想な存在ではなく、
自分で転んでも起き上がれる力があると信じて待つ。


誰しも必ずものすごいパワーがあって、学習していく能力がある。


これはマリアモンテッソーリが
モンテッソーリ教育を確立する事になったきっかけでもあります。

子供が自然と学習していく様を見て、我々には
元々学習し、向上していく能力、欲求があると。


現代風に解釈すると盗まないというのは
自分と他者のパワーを信じ、
バウンダリー(境界線)を適切に保つ、
という事なのかもしれません。


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