卒業式にみるジェンダーバイアス
先日子どもと公園へ遊びに行ったら、
午前中の卒業式を終えたばかりの幼稚園の子達が10人ほど制服で遊んでいました。
微笑ましい景色なのですが、
男の子はブルーの花束、
女の子はピンクの花束を
持っていました。
これってジェンダーバイアスでは?
と感じました。
ブルーは男の子の色でしょうか?
ピンクは女の子の色でしょうか?
ピンクが好きな男の子は変でしょうか?
ブルーが好きな女の子は変でしょうか?
小さい時からこういうジェンダーバイアスを
植えつけるのはいかがなものでしょうか。
『ピンクはおとこのこのいろ』という絵本があります。
この本の紹介文は
シンプルでやさしい多様性の絵本
ピンクは女の子の色?男の子の色?
いいえ、すべての色はすべての人のもの。
すべての色はすべての人のもの。
これに尽きると思います。
いまだにベビー用品のプレゼント包装をお店で頼むと
リボンはブルーかピンクしか選べないお店もあり、
正直『やめてーー』と思います。
これがジェンダーバイアスだという事に気づく事、
どんな色を選んでも良いし、
選ぶ権利があることを子供達にも是非知ってもらいたいです。
好き嫌いは、あって当たり前だけれど、
最初から人に「それ、好きになっちゃダメでしょ」
とか言われるのはどうかなと思う。
好きになったらとことん好き!
好きなものはお友だちにもシェアしてあげたい。
いろんな色で遊び、自分に取り込み、
時々取り替えっこすることほど楽しいことはないでしょ。
大きくなって、みんなのパレットが広がっていけばいいなと思いながら、
この本を翻訳してみました。
色があって、生きることって、素敵だね。
日本文学研究者 ロバート キャンベル
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